家づくりアドバイザー竹田です。
ご自宅でできる
マイホーム取得に向けて「今できること」をお伝えします。
第12回は「工務店・ビルダーの工法」について。
全国展開の大手ハウスメーカーは
各社独自の〇〇工法というものをもっていますが、
地元の住宅会社(工務店・ビルダー)も差別化をするために△△工法を採用している会社も多くなりました。
※個別の工法名など名称は省略いたします
まず基本的なところから。
住宅の工法として大きくわけると
木造の工法、それ以外の工法があります。
木造では、
「木造在来軸組工法」 柱や梁といった構造材で建物を支える日本の伝統的工法
「2×4(ツーバイフォー)工法」 2インチ(約5㎝)×4インチ(約10㎝)の部材と合板で、床・壁・天井の面をつくり、6面体で建物を支える工法
それ以外では
「鉄骨造」、「RC造」、「プレハブ工法」などがあります。
ここで注意しておきたいのが、「どれがいい?」となりがちですが
それぞれの特長によって必ずメリット、デメリットがある、ということを覚えておいてください。
たとえば、
〇〇工法だと間取りの自由度がある反面、耐震性が弱い(補強することで強くすることはできる)
△△工法だと耐震性に優れるが、一方で間取りの制限が一部ある、など。
どんな工法を選択するかは、求める家の要望や優先順位によります。
木造在来軸組工法をベースに
独自の金物により接合部分を強くする工法もありますし、
断熱材と耐震性を上げるためのパネルを組み合わせた工法もあります。
北陸は地震が比較的少ないため、
冬の寒さ対策として「高気密・高断熱」を工法として訴求する住宅会社が多いです。
ただし、地元の中小工務店が
1社で独自で工法を開発することは難しいので
フランチャイズシステムに加盟したり
汎用性のある断熱材やシートなどを使いながら、
組み合わせや名称を変えて独自性を出す会社も多いです。
細かな違いはありますが、
大きく分けると「耐震性能」「断熱・気密性能」を高めるものが多いです。
ここで大事なのは各工法の性能の数値の違いを細かく見ることではなく、
自分の要望(理想の住まい)を叶えるために必要なものがなにか、です。
「あればいい」、「高い性能のほうがいい」ということは当たり前ですが
もちろんそれにはコストがかかります。
大前提で叶えないといけないものがないまま工法の説明を調べたり、
聞いたりしても結局迷うだけです。
これまで何度か伝えてきましたが
やはり「要望をまとめること」や「優先順位をつけること」が大事です。
細かな数値や名称の違いよりもまずは全体の方向性を固めましょう。
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