【見学前にできることvol.13】断熱性能、気密性能

家づくりアドバイザー竹田です。


ご自宅でできる

マイホーム取得に向けて「今できること」をお伝えします。


第13回は「断熱性能、気密性能」について。


住宅会社の工法や価格帯についてこれまでお伝えしてきました。

特にこの「断熱性能」や「気密性能」については

住宅会社でもアピールするところも多く、

また、ご相談者からも「夏涼しく冬暖かい、性能の高い家がいい」というお声も多くいただきます。


「断熱性能」とは

簡単にいうと「熱の伝わりにくさ」

家の外の熱を家の中に伝わりにくくすること。


「気密性能」とは

簡単にいうと「家の隙間」

家の外の空気を中に入れない(家の中の空気を外に逃がさない)こと。


それぞれUA(ユーエー)値やC(シー)値など数値で性能を示します。


住宅会社の見学に行った方であれば

「うちの住まいは高気密・高断熱が売りでC値は・・・UA値は・・・、北海道や東北などの基準の・・・」というトークを聞いた方もいらっしゃると思います。


もちろん知っておいて損ではないのですが、

気をつけないといけないのは数値の競い合いで住宅会社の良し悪しを判断してしまうことです。


もちろん「性能」はいいに越したことはありません。


車で言えば同じデザイン、価格で燃費のいい車とそうでない車があれば、燃費のいい車を選ぶと思います。

ただし、デザイン、価格が違えば、燃費が多少悪くても好きなデザインの車を選ぶ方もいますし、

少しでも安い車を選ぶ方もいます。


住宅も同じです。


デザインも好きなデザインで、価格もお手頃で、

かつ「高性能」な家を・・・となってしまうと

結果「わからない」「決められない」「迷う」だけです。


「何を優先するか」の判断基準をしっかりともっておくことがやはりここでも大事です。


「性能のいい家」に住みましょう!という考えももちろん大事です、が

家、暮らしに対する価値観は人それぞれです。


暑さ、寒さは少しなら我慢できる、という人もいますし

それよりも好きなデザインで、という考えももちろんアリです。


「断熱材は何が一番いいかな~」とか

「外断熱と内断熱とどっちがいいかな~」と考える前に

まずは「性能」が要望のなかでどれくらいを占めるかをイメージしてみましょう。


性能を上げるのに100万、おしゃれなデザインを実現するのに100万、同じ金額だとしたら

どっちにお金を配分しますか?


10対0、8対2、5対5・・・

正解はありませんので気軽に考えてみましょう。